一アマ受験記・・・② 法規編

9時30分となり法規の試験が開始されました。

試験の内容の確認の時に見た通り1問目は「無線局の定義」です。

問題集には散々出ていて何回も何回もこなした問題ですが、ここにミソが付いた。

「無線局の定義」は・・・

※「無線局」とは無線設備及び無線設備の操作を行う者の総体をいう。ただし、受信のみを目的とするものを含まない。

で、普通問われるのははこの文言だけで難なく解けるお助け問題なんだが、今回はここに・・・

「この受信のみを目的とするものには中央集中方式、二重通信方式等の方法により通信を行う場合に設置する受信設備等自己の使用する送信設備に直結する受信設備を・・・」という文言が付いており「含まれる」と「含まれない」の二通りの文言が付いていた。

おっとっとぉ・・・

なるほど・・・こんな文言がこの後についていたとは・・・

この後半の文言は問題集にはありません。これは新問ですね。

一問目から痛撃パンチが来ました。悩ましい所です。

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無線局の定義は分かる。しかしその後の文言は見たことが無いんですよ。

これは困った・・・

先ず文言的に考えて「含まれない」というのが妥当と思ったが・・・

散々可能性を考えたが取敢えずもう一回落ち着いて考えることにして2問目から取りかかった。

2問目からは過去問そのものでした。

取敢えずこれで気分を落ち着かせて次々に問題を解いていきます。

A-6に差しかかかって送信設備の空中線電力の許容偏差の問題が出て来た。

これも一アマ必須の「精選400題」や「CQ本」には記載されていない新問です。

しかしこれは基本的な問題でいろんな文言をくっ付けて、回答的にそれらしいように見せていますが答は空中線電力の許容偏差は上限20%までで下限は無いと言う事を知っていましたので難なく正解です。

A-11も新問だと思う。アマチュア無線局の操作及びその操作の特例について述べたものですがこれも問題集にはありません。

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取敢えず無線設備の操作を行う者はグダグダ書いてあるものではなく、あくまでも「無線従事者」でなくてはならないのでゴチャゴチャ理屈を書いてあるものは排除する。

後の文言で想像付くのは「臨時に開設するアマチュア局」なのでこれにマークをした。

結果正解だった(苦笑。

あとは大したことがありません。

過去問をしっかり勉強して行けば大丈夫でしたが最後のB問題の6が新問だった。

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非常事態は多い昨今なので非常通信についての解説だが①は分かった。

しかし②以降は見たことが無い。

これはこの文言を考えて想像して当てはめていくしかないです。

取敢えずノーマークで落とすのはいけないので適当な語句をくっ付けたが、ここは2問間違ってしまった。

でも・・・この問題は勉強になりました。

災害が多発している昨今ですので、いくら携帯電話全盛の時代といっても地震などの緊急災害時は携帯電話など通じるはずもなく通信手段としてこういったアマチュア無線が力を発揮するのでこういった問題が出されるのだろうと納得しました(平成19年能登半島地震により経験済み)。

よってこれ位のことは一アマたるものは予め知っておかないといけないんだろうと思いました。

これは良い問題でした。

最後に1問目には多分、選択肢3だろうという事でマークをして回答。これは正解だった。

これから受けられる方に助言的なんですが問題に「免許人」という文言が入っていましたら、この選択肢は先ず疑った方が良いですね。

正解の時もありますが8割方は誤答みたいです。

結局のところ、法規で新問と思われる問題は4問ありましてそのうち完全に理解していた問題は1問だけでしたが4問中3勝1敗。

これで150点満点中147点か?と思いましたら何と!一問だけあり得ないミスをしまして143点でした。

浮足立っていましたね。これは反省です。

結局のところ、今回法規での新問は4問あったと思います。

難しくはなかったけど「こんな事くらいは知っておけ」というサインだったような気はします。

法規自体の出題範囲は決まっており、尚且つ緊急時のアマチュア局の役割など勉強になる良い問題が出たと思います。勉強になりました。

取敢えず、法規試験は40分ほどで終り残り20分はマークの間違いが無いか確かめたり外の風景を眺めたりして時間を潰し1時間経過後(10時30分)、退出の許可が出たと同時に

試験場を退出しました。

さて、次は問題の工学。

工学は平成29年4月期からそれ以前の傾向から出題傾向がガラッと変わりました。

どんな見た事ない問題が出されるか想像もつきません。

それまで4割以上あった合格率が去年から3割程度になっています。

これはこの傾向がガラッと変わったというのが原因と言うのは過去問を勉強して分かった事です。

有名なgxk氏のサイトで工学の過去問を平成11年から勉強しましたが今までの知識でカッキリ7割以上は取れていまして平成20年くらいだったかに一度少し出題傾向が変わったように感じましたが、さして問題ではありませんでした。

しかし平成29年4月期からの試験問題は全く別物みたいでした。

確かに平成29年4月期以前の問題は陳腐化して来ていたように思います。

しかしそれまでの出題傾向がガラッと変わったことで自分も戸惑いました。

昨年からはそれまでの問題は過去問や問題集をしっかり勉強していれば大丈夫と言う訳にはいかない試験になっています。

聞く所によれば他の資格から問題を引っ張ってきているなんて情報が交錯しまして困惑しました。

事実、「二線式折り返しダイポールアンテナ」の問題がありまして、図だけですが三総通の問題と瓜二つの問題がありました。

(平成19年だったかの三総通の問題)

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平成30年4月期 A-19

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この問題は初出でした。

図や内容が似てるだけと思いますが二線式折り返しダイポールアンテナの問題は今まで出されたことがありません。

基本的にダイポールアンテナと同じなんですがこねくり回して難しく考えると間違えます。

さぁて・・・今回は一体どんな新しい問題が出されるのやら?

ドキドキしながら試験会場を後にして近くのコンビニに行って昼食のおにぎりとお茶を買いイートインスペースで食べながら問題集を開いて過去問チェックをしました。

 

一アマ受験期・・・③工学編に続く・・・