水が出た

先の地震で家が基礎ごと20cm動きました。

これを発見したのは1月の中旬だったと思います。

それまでと言うと地震で車を失ったり避難したりする勤務者が相次ぎ、人員不足のため発災以後、連日の夜勤&徹夜&連勤で職場兼避難所に詰め切りになり、寒さもあって家の周囲さえ見る余裕がありませんでした。

この1月中旬頃、ようやく余裕が出て来たので自宅の周囲を点検しに回ったと思います。

家はベタ基礎で基礎自体に被害は無さそうですがこんなにバックリとスキが開いてしまぃした。

この間に来た地震保険の査定員も「こんなの初めて見ました」と言っておりました。

さて、ここで問題になったのが見えている水栓柱です。

本来なら家に密着して立っていたものがこれだけ離れてしまっている

。直感「あ・・・これは配管ブチ切られたな?」と思いました。

当時、水道は回復しておらず破断を確かめようが無いのでそのまま放置となりました。

2月の中旬になり水道が回復したためバルブを少し開けて確かめるとやはり水が出ない。

よって土中のどこかで配管が切れていると判断しました。

これとは別に給湯器が倒れた箇所にも破断があって水栓柱と併せ計2箇所の配管破損を直さない事には水道は使えない事になります。

余談ですが、この給湯器の破断箇所はこの際、大噴水となりました。

給湯器の破断箇所は厄介で、ただ配管が折れただけなら自分で直しますが、コンクリートに埋まった部分からバッキリ折れており電気ドリルが無いと配管を直せない状態で、自分は色んな道具は持っいるものの、さすがにドリルは持っていないため業者に依頼しました。

しかし「依頼が有り過ぎていつ来れるか分からない」との事。

長い戦いにハマってしまい、それ以来今まで「敷地内断水」となった訳で目の前まで水が来ていながら断水と戦う事になった訳です。

水が目の前まで来ていながら断水とは・・・精神衛生上、非常によろしくないです。

洗濯は仕方がないので破断箇所から噴水しながら(圧力を下げて)洗濯・すすぎの際にいちいちバルブを開け閉めしながらやる事になります。

今日、その洗濯をする際に「水栓柱もう一回見ようか?」と思い立ち蛇口を捻ると「ゴボゴボゴボ・・・」と音がした。

「あれ?まさか?」と思い暫く置くと水が出て来た。

ビックリした。

あの時、蛇口を捻っても全く出なかったのに今になって水が出た。

あの時、バルブを開けた際に圧力が弱かったのかも知れない。

そう考えたら配管は切れていないようで、そう考えたら何故か嬉しさが込み上げ、飛び上がって喜んだ。

厄介な修理箇所が一箇所減った訳です。

とにかく、給湯器が無くても水が使えるようになればトイレがまともに使えるようになる。

普通の生活に更に一歩近付ける訳です。

何か「山が一つ無くなった」と思ったらジーンと来て目頭が熱くなった(まだ使える訳ではないのに)。