二級ボイラー技士に挑戦。

去る7月25日(日)、二級ボイラー技士試験に挑戦しました。

試験会場は富山市富山大学で行われた出張特別試験を受験しました。

実はこの二級ボイラー技士の試験は危険物・乙4類を取得した後の昨年7月の富山市で行われる出張特別試験を受けようとしていましたが新型コロナウイルス感染症対策のため試験は中止となってしまい、次の11月に行われるはずだった石川県での試験受験に期待したものの、やはり疫病対策のため早々に中止になってしまいました。

これにより7月の富山、8月の福井、10月の石川の特別出張試験は全て中止となってしまいまた。

試験会場内が密集するという事を避けるため仕方がないのですが、4月から勉強にかかりド田舎に住んでいてちょっと頭に来てしまい石川県のボイラー協会に電話をして「代替の試験は無いのですか?」と問い合わせたところ、「センターに行って受けて貰うしか無いです。」との返答。

中部地区のセンターは愛知県東海市にあるとの事で「そんな遠い場所に受けに行けませんわ」と言って電話を終えたのでした(無礼ですみません)。

よって昨年は受験できず危険物乙類にシフトしてボイラーの勉強は中止しました。

危険物の試験は昨年6月の試験が一か月延期になっただけで全て行われたのと大違いです。

さて、今年4月くらいになって富山ボイラ協会のHPを見たら今年は試験が挙行されるようなのでお勉強を再開しました。

使ったテキストは定番のこれ。

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問題集はこれを使いました。

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去年買った問題集と今年の最新も問題集を手に入れてお勉強しなおし。

この2冊の問題集を使ったんですが、定番の成美堂出版の問題集は解説が自分にはイマイチ理解しにくくユーキャンの方の解説が理解しやすくてユーキャンの方を主として勉強しました。

あと、これでは足らないかもしれないと思ってネットにUPされている過去問を平成18年分からプリントアウトして勉強しました。

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こんな古い問題は解説もへったくれも無いので丸暗記した。

どうしても理屈が分からないものはテキストやネットで調べて関連付けました。

無線の勉強みたいに小難しい計算問題はありませんので理屈を覚えるのみです。

ネット上で二級ボイラーを取得された方々の経験談を見ると「問題集を繰り返せば大丈夫」とか「過去問が繰り返し出題される」と言う話なので少し軽く見て問題集と過去問の繰り返しだけをしました。

平成18年から令和2年後期までの過去問を1200問ほどやらかして試験に挑んでみた訳です。

7月25日の富山は滅茶苦茶暑い日で富山大学のキャンパスに入っていきます。

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大学構内に入っては行ったものの試験会場の案内は無くて入口にいた守衛さんに場所を聞いて奥に入っていきました。

入って直進してすぐ右手に共通教育棟と言う教室がありそこが試験会場でした。

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同じく受験する方が結構な数いました。試験案内によると定員250人で定員に達し次第、受付を終了するとあったので恐らく250人程度の受験する方がいたものと思います。

建物の中に入っていきましたが、感染症対策のためか受験番号で会場が振り分けられており、あっちこっちに会場が分かれていて一体どの会場に入ればいいのか分からず暫く受験する教室を探しました。

ようやく探し出して自分の受験番号の記された場所を見つけて着席。

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危険物や無線の試験の時はスンナリ行けたのに滅茶苦茶ややこしかったです。

ソーシャルディスタンスのためか間隔を置いて座る事になっていたんですが、かなりの数の受験者がいるようです。

試験開始前になると欠席者はほとんどおらず満席のような状態になりました。

おおよそ100人くらいはこの会場にいたと思います。

この会場なんですが、ただでさえ暑いのに冷房があまり効いていない。

人数もこれだけ入っているんで滅茶苦茶蒸し暑い。座っているだけで汗が出て来た。

「もうちょっと冷房効かしてよ・・・」とか思ったりして。

早めに会場に入ったので暇つぶしに問題集を引っ張り出してちょっと復習。

続々と受験者が入って来てほぼ満席となりました。年齢層で言えば若い方が圧倒的に多くて自分のようなオッサンは少数派です。

恐らく若い方は資格を取得して就職などに役立てたいため、年配の方は職場などで資格が必要になったので受験するんだろうと見立てました。

間もなく試験官が3人ほど入って来てお決まりの説明を始めた。しかし、この試験官の説明だが声が通らない。ボソボソ喋って全く聞こえないんです。

教室の奥にいた人たちは聞こえなかったんじゃないでしょうか?

試験開始後何分で退出可能とか合格発表はいつとか予め聞いておかなければならない事がいくつもあります。

あれだけの広さの教室なんでマイクなんかを使って喋ればいいのに・・・と思ったんですが・・・困ったものです。

さて、文句ばっかり言ってましたが問題が配布されて試験開始となりました。

問題を広げてみてビックリ仰天。今までやって来た過去問やそれに似たような問題はほとんどなくて初見の問題ばっかりでした。

ただでさえ暑い会場なのに今度は冷や汗が出て来た。

これは2問目だったと思うがいきなりこんな図の付いた問題があった。

5つの回答には強度を表すような数式が書いてある。

要はボイラーの円筒を見立てて強度を問う問題なんでしょうが・・・

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この問題はテキストでも解説がありません。あったとしても気が付きませんでした。

しかも過去問にもこんな問題はありませんでした。

さっぱり意味が分かりませんでしたが、恐らくこれは「ボイラーの胴板に生ずる応力に対して胴の長手接手の強さは周接手の強さの二倍以上必要である」と言う事を数式で表したんだと思い(違っていたらごめんなさい)●●●●/4ではなく●●●●/2のものを選んで回答した。

しかし●●●●/2のものは五択中、3つもありエンピツ転がしの世界に入ってしまいました。当たるも八卦・当たらぬも八卦

「ボイラーの構造に関する知識」は確実に間違えたのが3問。多分大丈夫だろうというのが5問。当たってるか外れているのか分からないのが2問ありました。

あと、貫流ボイラーの問題で誤りを探す問題でしたがその選択肢の中に「コンパクトに出来るが据付基礎は大きくなる」という選択肢があって、コンパクトに出来るってことは据付基礎も小さくできるんじゃね?と考えてこれを回答にした(間違っていたらごめんなさい)。

燃料の問題では「以下に記す燃料の中で引火点が一番低い燃料はどれか?」という問題があった。

軽油

②C重油

③B重油

④A重油

⑤灯油

ズバリこれです。これ過去問題集には出ていません。

この選択肢だったが危険物乙4類の時にこんな問題やったがド忘れしてしまっていた。

あと、褐炭と瀝青炭の自然発火がどうのこうのという問題があったがド忘れしてしまいました(スミマセン)

問題集では石炭や重油の性質を問う問題ばかりだったので面を食らわされた。

「こんな見た事もない問題出すのかよ?」と心の中でブツブツ文句言いながら一応全部の問題を終えた。

自己採点で・・・

ボイラーの構造に関する知識・・・5~7問正解

ボイラーの取り扱いに関する知識・・・7~8問正解

燃料及び燃焼に関する知識・・・6~8問正解

法令関係・・・7~8問正解

というところで多分、足切りは無く全てで6割以上の点数を取ったであろうので何とか通かも?と思ったが絶対に自信を持って合格したとは言えず、ひょっとしたら何かの間違いで足切り点以下になって不合格になるかもしれないという自信無い結果となりました。

問題集に出ていた問題がドンピシャ出るということは無く、ネット上で言われる「過去問を焼き直しして出題される」は当たらないと思いました。

この試験は試験開始後1時間で退席可能だった。

試験開始が9時20分からで10時20分になったため退出可能となったが、このように見た事もないような問題の答え合わせをしていたら1時間では退出できず10分くらいオーバーして会場を退出した。

試験結果は8月11日にHP上で公開され結果葉書は11日発送、12日に到着しますとの事でビクビクしながら結果を待った。

もしもダメだった場合は10月の石川で行われる特別出張試験に賭けるしかありません。

しかし、この合格発表を待っている間に来年2月に延期になったとHPにあった。

12月に実技講習を受けたいと思っていたので何としても今の試験で受かりたかった訳で・・・

8月11日となり恐る恐る合格発表をHPで見てみた。受験番号は7159。

すると・・・

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あった!!

かなり自信が持てないヤバい試験でしたが何とか通ったようです。

翌日、合格葉書が到着しました。

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これで12月に実技講習を受けて免許申請となります。

試験問題ですが、前述のとおり過去問そのままという問題はほとんどありませんでした。

知ってる問題に関連付けて「多分これだろう」という回答が多く絶対受かったという自信は全く持てない試験でした。

問題集や過去問偏重の勉強でしたが(もちろん大事だが)テキストをよく読んで理解していることが問われたと思います。

過去問そのものや問題集と同じ問題は一つもなかった。

ヒヤヒヤしましたが何はともあれ第一関門の学科試験を通りました。

後は実技講習を受けて免状取得したいと思います。